2018年1月2日火曜日

「Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール」ランダル・ストロス (著)を読んで 書評

1 内容

■伝説のハッカー、ポール・グレアム率いる起業家養成スクール「Yコンビネーター」の3カ月に
密着したノンフィクション。若き起業家との熱い交流を描く!
合格率3%の難関を突破して集まった、64チーム、160人に若き起業家の卵。
スタンフォード、MIT、UCバークレーといった世界トップ大学の俊英ばかりだ。
超一級の頭脳と優れたアイデアがあっても、それだけでは起業は成功しない。
数百人の投資家を前にプレゼンし、投資されるかどうかが決まる運命の日「デモ・デー」に向けて、ポール・グレアムの特訓が始まった。
「急いでローンチしろ」「市場が君たちをクビにする」「セールスアニマルになれ」「常に成長率に目を光らせろ」「他の連中より真剣に考え抜いた点だけが優位性になる」
――厳しい言葉をあびせながらも、アイデアがビジネスになるまで徹底的に一緒に考え抜くのが、ポール・グレアムだ。彼らを追い込み、本物に育つビジネスを手にさせるために、決して手を抜かない。リスクは自分でとるものだからだ。
市場が見えずに苦しみ、アイデアのピボット(方向転換)を余儀なくされ、意欲あるメンバーの確保に悩み、時間のなさに焦り、同期生の進捗に気になりながらも、進むしかない起業家たち。
デモ・デーでプレゼンを成功させることがはたしてできるのか。不安を抱えつつも、グレアムをはじめYCパートナー(共同運営者)たちと議論を繰り返すなかで、たくましく成長していく。
学期の半数のスタートアップが失敗すると言われる現実にあっても、グレアムは決して見放さない。
「何かまずいことがあったらすぐわれわれに言うんだ。われわれはスタートアップを襲うさまざまな災厄を数多く見てきた」
自分自身も29歳で起業し、一度は完全に失敗し、それでも再び同じ仲間と起業し成功を手にし、自分たちと同じ轍を踏まない道はないかと、Yコンビネーターを立ち上げた。"実験"であると同時に、ソフトウェアが世界にイノベーションを起こすことを信じる彼らの強い信念がそこにはある。
<推薦の言葉>
シリコンバレーで数多くのスタートアップにシード資金を提供しイノベーションの量産に成功している
Yコンビネーターはアメリカの至宝だ。
――エリック・リース『リーン・スタートアップ 』著者
本書はシリコンバレーのスタートアップ・エコシステムの核心を内側から見た貴重な記録だ。
――マーク・アンドリーセン、アンドリーセン・ホロウィッツ共同創業者、ネットスケープ共同創業者
Yコンビネーター:2005年設立のベンチャーファンド。卒業生に、ドロップボックス(2007、ファイル共有)、
エア・ビー・アンド・ビー(2009、ルーム貸し)、ヘロク(2008、クラウドプラットフォーム)などがいる。
本書の舞台となった2011年夏学期には、ウェブ上でプログラミングが学べるコード・アカデミーが参加した。
amazonより

2 感想


「Yコンビネーター」とはDropboxやAirbnb(エアビーアンドビー)といった急成長ベンチャーを輩出した「短期集中ベンチャー養成講座」プログラムだ。

Yコンビネーターの最大のモットーは「人が欲しがるものを作れ」
目の前に転がっていながら誰も気づかなかった問題を探せ、という。
「仕事をしていて、ここのところを誰かうまく解決してくれたらなあと思うようなことはなかったか?」
他の連中より真剣に考え抜いた点だけが優位になる、とも。

<5つの資質>
 スタミナ、貧乏、根無し草性、同僚、無知(苦難を深く認識しないで進める)

5年くらい前の本だが、アメリカだけでなくスタートアップを目指すすべての人に参考になる本。
日本にも数々のインキュベータがあるが、Yコンンビネーターに勝るものはない。
そこには、どこにも負けない熱い想いをもった人たちが集まる。
合格率約3パーセントという選考を潜り抜け、起業家候補生として3ヵ月間の厳しい日々を過ごす覚悟をもった人たち。

「うまくいくチーム、いかないチーム」や新しいアイデアを生み出す3か条など、スタートアップに必須なことばかりが凝縮した一冊。
是非読んで日本でイノベーションを起こしてほしいと思う。

3 本の紹介

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