2018年1月7日日曜日

「ゴーストマン 時限紙幣」ロジャー ホッブズ (著)を読んで 書評

1 内容

英米ミステリ賞総嘗め、24歳の天才新人登場!
クアラルンプールの摩天楼内の銀行襲撃計画。爆薬の仕掛けられた金の奪還。裏社会のディテール満載で描く21世紀最高の犯罪小説。
48時間後、120万ドルの紙幣は爆発する。盗んだやつらはそれを知らない。爆発する前に奪回するのが私の仕事だ。現在と過去、二つの大仕事はいかに決着するのか?精密なプロット、クールな文体、非情な世界観。英米のミステリ賞やミステリ・ランキングを席巻した25歳の天才による驚異のクライム・ノワール。今世紀もっともカッコいいノワール・ヒーローの登場。
amazonより

2 感想

「ゴーストマン」という呼び名の主人公が、モレノとリボンズというカジノ強盗2人組と強奪した時限爆弾付きの紙幣の行方を依頼される。
ストーリーは5年前にジャグマーカー(立案者)から依頼を受けホイールマン(運転手)「ボタンマン(兵隊)」らとチームを組んで銀行強盗を試みるも失敗した「借り」の話にも絡んでゆく。

48時間のタイムリミットサスペンスは章ごとに「残り◯時間」という形で刻々と迫ってくる。海外ドラマ24さながらの緊迫感があった。
いったいリボンズと紙幣はどこにあるのか?
ゴーストマンはやられてしまうのか?
ゴーストマンはウルフにつくのか、マーカスにつくのか?
息もつかせない展開。

5年前の銀行強盗の強奪金の処理はお見事。
ゴーストマンは変幻自在に顔を変え別人になりきるのだが、ここぞというときには抜群の手さばきで相手をやっつけていて映画化されても面白いように感じた。
ハードボイルドで、どこのチームにも属さないゴーストマンは文学にも造詣があってクールだった。

不運にも次回作「ゴースト消滅遊戯」が遺作となってしまった。
天才ロジャーホッブズの作品がこれ以上読めれないのは非常に残念でならない。
ロジャーホッブズのご冥福を祈る!


「ゴーストマン 消滅遊戯」 ロジャー・ホッブズ (著)を読んで 書評



3 本の紹介

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