1 「ミレニアム5復讐の炎を吐く女」ダヴィド ラーゲルクランツ (著)の内容あらすじ
リスベットは人工知能研究の世界的権威バルデルの息子の命を救った。だが、そのときに取った行動が違法行為にあたるとされ、2カ月の懲役刑を受けた。彼女は最高の警備を誇る女子刑務所に収容されるが、そこではギャングの一員である囚人ベニートが、美貌の女囚ファリアに暴行を加えていた。見過ごすことのできないリスベットは、囚人はおろか看守までも支配するベニートとの対決を決意する。さらに彼女は、元後見人のバルムグレンとの面会で、“レジストリー”なる機関の存在に気づき、自らの子供時代に大きな秘密が潜んでいることを知った。ミカエルはリスベットから突然、レオ・マンヘイメルという人物の調査を依頼される。この男は何者なのか?そして、刑務所の外では、思いもよらぬ痛ましい殺人事件が起きる!今世紀最高のミステリ・シリーズ、最新刊。
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2 感想「ミレニアム5復讐の炎を吐く女」を読んで
スティーグ・ラーソン亡きあとを引き継いだダヴィド ラーゲルクランツのミレニアム二作目となる本作品。ラーソンは10作を予定していたんだとか。
ハラハラドキドキの展開やリスベットの正義感・強さは見事なまでによく引き継いでいる。
双子のレオとダン。
どうして二人は引き裂かれたのか?
二人の再会。
レオの無関心や情緒不安定の理由は?
居なくなった一人はどこへ?
本作は双子の過去をめぐるストーリーとファリア・カジをめぐる事件とが同時に展開していく。
ファリア・カジの家族関係からイスラム社会の独特な厳しさが垣間見えた。
今回リスベットが今まで語らなかった自身の過去やドラゴンタトゥーの意味が明らかに。
ミカエルのモテっぷりやリスベットを助けるハッカーたちの友情もイイ。
一方で残酷だった戦闘シーンやリスベットの用意周到さはあまりみられなかった。
残念なのは、リスベットの双子の妹の関係がちょこっとしかなく中途半端な感じがした。
まだまだリスベットの過去の全容は明らかになっていない。
双子の妹と対決するのはもう少し先なのかもしれない。
もっとギークで圧倒的といえるほどの強さを持つリスベットの活躍をみてみたい。
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