1 「富裕層のバレない脱税―「タックスヘイブン」から「脱税支援業者」まで 」 佐藤弘幸(著)の内容
富める者ほど払わない──ツケを払うのはあなた!
タックスヘイブンの存在が暴露されて以降、「大金持ちがまともに税金を払っていない」ことはなかば常識となりつつある。本書は、マルサ(国税局査察部)を超える最強部隊と呼ばれる元国税局資料調査課の著者が、富裕層のあらゆる脱税の手口を白日のもとにさらす一冊だ。カネを国外に逃がす方法は? 金塊が密輸される理由は? 脱税支援業者の驚愕の手口とは? そのすべてが明らかになる!
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2 感想「富裕層のバレない脱税―「タックスヘイブン」から「脱税支援業者」まで 」 佐藤弘幸(著)を読んで
元国税局資料調査課勤務だった著者が、最も所得の捕捉が困難な「現金商売」の水商売や飲食店の脱税スキームを明らかにする。
「クロヨン」「トーゴーサンピン」といわれる所得捕捉率。
「坊主丸儲け」といわれる宗教法人もまた脱税が後を絶たないようだ。
納税者がいくら知恵を絞っても、国税自身も進化を遂げている。
「税務当局が税務調査で重視するのは、ヒト、モノ、カネの流れ」
タイトルには「バレない」とあるが、結局はバレるんですよ、というお話。
現金商売や宗教法人の脱税スキームは結構知られたものが多かったが、海外投資やタックスヘイブンのところでは知見を広めることができた。
一般的には海外投資やタックスヘイブンだとこんな良いところがあるよ、とメリットばかりが強調されがちなのだが、デメリットやリスクを詳細に語られていて参考になった。
「金塊の輸入」や「相続税の増税」などタイムリーな話題も多くあって楽しめた。
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