2017年12月25日月曜日

「短編少年 (集英社文庫)」伊坂 幸太郎 ほか (著)を読んで 書評

1 内容

人気作家陣が「少年」をキーワードに紡いだ短編作品9本を収録したアンソロジー。家族や友人との関係に悩む繊細な心情や、背伸びするいじらしさなど、少年の魅力がぎゅっと詰まった1冊。(解説/壇蜜)
人気作家の贅沢な競演。少年をテーマに綴られた短編作品9編を収録したアンソロジー。
amazonより

2 感想

伊坂 幸太郎をはじめ、あさの あつこ、佐川 光晴、朝井 リョウ、柳 広司、奥田 英朗、山崎 ナオコーラ、小川 糸という豪華な作者たちによる短編集。
「少年」をテーマにした、どこか懐かしく切ない感じの話が並ぶ。

伊坂幸太郎さんを目当てに読み始めた。
幼いころは、教師など近くにいる大人が絶対的な存在として君臨している。
しかし、ときにはその大人が間違った行動をしていることもあり、それが子どもにとって不条理となりうる。
ところが本書では友だちが風当たりを止めさせ、鼓舞させるために一計を案じる。
そのことがきっかけとなり、成長し大人になっての大活躍につながっていく。

大人には大人の付き合いがあり、子どもには子どもどうしの関係がある。
でも何が本当に正しいか、は力関係ではなく冷静な目で考えてみる必要がある。
いつか大人になって再会するのに、「イジメっ子」や「いじめられっ子」として登場するのは忍びない。
だからこそ、子どものときも相手の立場になって考えて行動してほしいと思う。

家族や友人関係の綻びは些細なことから始まる。
そのため、そこから抜け出すのも些細なチャレンジから抜け出せるんだよ、と教えられた気がした。


3 本の紹介

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