1 内容
1990年代後半金融危機の中で日本に明るいニュースをもたらそうと立ち上がった12人の銀行員たちがいた。課されたミッションは国内初のネット専業銀行を設立すること。2017年現在のトレンド、フィンテックを16年前から行なってきたジャパンネット銀行が実現する差別化戦略とは?新しいタイプの銀行誕生の瞬間を描く。
1990年代後半、金融危機の中で立ち上がったジャパンネット銀行。試行錯誤の末、いくつもの日本初の取り組みを実現した裏側は?FinTechをどこよりも早く体現した日本初のネット銀行の創業前夜から、現在も続くチャレンジを描く―。失敗と巻き返しを続けながら、大きな夢を抱えて走り続けた16年の足跡。
amazonより
2 感想
今や当たり前となったネット銀行。
ネット銀行の合計預金残高は10兆円を超えるという。
できた当初は画期的だった。
これまでの銀行といえば、15時で閉店や行けば行列で時間がかる等苦情も多かったはずだ。顧客対応できるのは銀行に来る人の1割に過ぎず、その殆どがATM利用者とのこと。
そんな弱点を一新したのがネット銀行。
今までにない試みだけに幹部の読みは流石だ。
様々な苦労をものともせず開行に導いた12人は立派だと思う。
「まずは三割でもいいから、バットを振ることを目指した。」という。
ネット銀行の利益は既存の銀行と異なり、残高*利ざやでなく、決済手数料なんだそうだ。
そのため残高よりも利用回数の多いお客が、「良いお客」となる。
なるほど、道理で公営ギャンブルなどの広告が目につくHPとなっていたはずだ。
著者はダイヤモンドの編集長であるが当事者からの伝聞が多く、当時の銀行を取り巻く金融情勢や金融庁の態度など間接的補完的取材が少なく、迫力に欠けていたのが残念だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿