1 内容
破滅を回避する道はただ一つ、日本の国家予算を半減せよ! 明日にも起こりうる危機、国家破綻。日本国債が市場で吸収されなくなった時、ヘッジファンドが国債を売り浴びせた時、それは現実となる。総理の密命を帯びたチームOZは、歳出半減という不可能で不可欠なミッションに挑む。官僚の抵抗、世論の反発、メディアの攻撃、 内部告発――。未曾有の超大型エンターテインメント。
国の借金は千兆円を超え、基礎的財政収支は赤字が続く。国債が市場で吸収されなくなった時、ヘッジファンドが国債を売り浴びせた時、国家破綻は現実となる。総理は「オペレーションZ」の発動を決断し、密命を帯びたチームOZは「歳出半減」という不可能なミッションに挑む。官僚の抵抗、世論の反発、メディアの攻撃、内部の裏切り者―。日本の未来に不可欠な大手術は成功するのか?明日にも起こる危機。未曾有の超大型エンターテインメント!
amazonより
2 感想
筆者はハゲタカのような経済小説のみならず、原発事故など国難系の小説も得意だ。
ただ、国家破綻を危惧する総理自身が無策で官僚に丸投げなのが残念だった。
アメリカやロシアも本来もう一癖も二癖もある存在のはず。
ミッションの内容も交付金はゼロでも、社会保障費をゼロにするのは現実感がなく、セーフティネットをつくるにしても具体的でなく陳腐に感じた。
もっともOZのメンバーには官僚としての挟持や気概、国を担う責任・覚悟が感じられた。
宮城の地方創生・政治へのコメントはシビアながら的を射たものばかりだった。
国の借金はどんどんと積み重なり、もはや国家破綻に至りそうだとも言われている。
果たして真実なのだろうか?
楽観論だけでなく、
高橋洋一先生は「日銀等を連結会計にし、バランスシートでみれば有用な資産も保有していて財政破綻は財務省の嘘」だとおっしゃっている。
どちらが本当なのだろう?
北朝鮮や中国を想定し、防衛費は膨張していっている。
かたや年金や保健料は目減りし財源の確保や見直しが幾度となく迫られている。
もし国が破綻しそうになったら、国民はどうやって身を守るべきだろうか?
今一度自分のなかで整理することを考えさせる本だった。
次は、久しぶりにハゲタカ鷲津政彦の活躍が見てみたい。
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