2017年12月20日水曜日

「キッチンコロシアム」田中 経一 (著)を読んで 書評

1 内容

これは本当に、私がよく知る「料理の鉄人」の話か?
前代未聞のグルメミステリーを貪り読み終え、空腹この上ない。ーー鹿賀丈史
天才料理人たちの嫉妬と因縁と、ある事件。
煌(きら)めく美食ワールドをアレ・キュイジューヌ!
2017年11月3日映画公開!
「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」
原作者が、あの伝説番組を小説化!!
料理の異種格闘技番組「竃(かまど)の鉄人」は異例の高視聴率を叩き出す富士テレビきっての人気バラエティである。鉄人・道場六三朗にテーマ食材のオマール海老で闘いを挑むのは、フランスの名門レストランで腕を磨いた注目の若き女性シェフ、河田千春。が、彼女の出自にはある秘密が隠されていた……。
番組作りに魅せられ人生最高の味と数字(視聴率)を求めるTV屋と、すさまじき情念を料理に捧げる料理人らがキッチンコロシアムを舞台に繰り広げる駆け引き、裏切り、陰謀の数々。やがて浮かび上がる家族の物語とは。濃厚な人間ドラマのエキスが凝縮する一冊。
amazonより

2 感想


懐かしの「料理の鉄人」が小説で蘇る!
登場人物もほぼ料理の鉄人のままだ。
テレビマンの著者だけにテンポ感があって、読みやすい。
最初はコレはミステリーなのかな?と疑問を感じながら読み進めたが、最後はしっかりミステリーとして完結していた。

料理人たちの料理に対する思いや、料理人たちの熱きバトルがうまく描かれていて、テレビドラマを見ているようだった。
きっと本当の鉄人も小説同様に熱い人たちなんだろう。
房之助の料理に対する真摯な姿勢と親子の絆に心を打たれた。

料理の鉄人を再現した小説だったが、たぶん著者自身が料理をしない人だからなんだろう、それぞれの料理の旨さや熱量がイマイチ伝わってこなかったのが残念だった。

3 本の紹介


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