2017年12月3日日曜日

「クリスマスを探偵と」伊坂幸太郎 (著),‎ マヌエーレ・フィオール (イラスト)を読んで 書評

1 内容


舞台はドイツ。
探偵カールがクリスマスの夜に出会った謎の男とは……?
伊坂幸太郎が贈る聖夜の奇跡の物語
大学生のときに著者が初めて書いた小説(初出『文藝別冊 伊坂幸太郎』/2010年小社刊)を自身の手により完全リメイク!
デビュー以来の伊坂作品のモチーフ、
「探偵」「男2人」「親子愛」「巧妙な構成」「ラストのどんでん返し」……
などのエッセンスがすべて凝縮された、珠玉の物語。
伊坂作品にはおなじみ、あのキャラクターの元祖とも言える人物も登場。
* * * * *
生まれて初めて完成させた短篇が元となった作品です。 ──── 伊坂幸太郎
お話の最後ではいつも呆然となり、もう一度読み直したい気持ちで胸がいっぱいになりました。 ──── マヌエーレ・フィオール
* * * * *
*挿絵について*
伊坂さんも注目し、また松本大洋さんら日本の第一線の漫画家も各所で推薦している、フランスのバンドデシネ作家であるマヌエーレ・フィオールによる描き下ろし!
amazonより

2 感想


大学生のときから才能は輝いていたんだな、と思った。

バラバラであったピースが最後には重なりまとまっていく。
どんな人にも幸せな時間を過ごしてほしい、どんな人にも帰る場所があり愛する人がいることを教えてくれる。

家庭を持てばクリスマスは「子どものもの」になってしまう。
しかし、そんな人たちにも子どもの頃のクリスマスの思い出があるはずで、そんな頃を想い出しながら楽しい時間を過ごしてほしい、という作者の願いがあらわれていたように感じた。

仮に嫌な思い出があったとしても、それは勘違いなのかもしれない。
違う立場に立ったら、それは違う解釈・記憶になるのかも。

相手や他人を思いやることは少ない。
でも、クリスマスぐらい、相手を思いやってもいい時間なのかも。
大人のクリスマスにピッタリの絵本だろう。

3 本の紹介

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