1 内容
テレビドラマ化、新聞連載で大好評の「花咲舞が黙ってない」シリーズ最新作は、神保町が舞台。〝一見客お断り〟のこだわりの寿司屋で、臨店を終えた東京第一銀行の花咲舞と上司・相馬健が舌鼓を打っていると、高齢の女性客がひとりで来店した。店主とも顔なじみらしい、上品そうな婦人の話に耳を傾けてみると……。
婦人は五年前に娘を通称〝もやもや病〟で亡くした。神保町界隈にあるベンチャー企業に勤めはじめてまだ3年目の若さだった。遺品を整理していると、産業中央銀行の通帳が出てきた。この日、銀行に出向き、口座の解約を申し出ると、係員に不思議な話を告げられた。娘の死後も口座が〝動いていた〟と。多額の振り込みがあり、一時、残高は3400万円にものぼったが、1ヵ月後にはきれいに引き出され、娘が口座開設時に振り込んだ1000円だけが残っていた。娘に何があったか知りたいと願う婦人の依頼を受け、舞と相馬のコンビが幽霊口座の謎に挑む!
本作品は、2017年9月に中央公論新社から発売された『花咲舞が黙ってない』(文庫版、電子書籍版)に収録されています。
amazonより
2 感想
池井戸潤さんは好きな作家の1人。銀行など知らない社会の内部業務を見せてくれる上、結局は正義が勝つという決められたパターンのものが多く、読んだあとも清々しい気持ちにさせてくれる。
半沢直樹シリーズやルーズベルトゲームなどがテレビでも大ヒットしたのは、元々のストーリーが良かったからだと思っている。
kindle版のため短話。
花咲舞が怒っていなかった。
いつもの如くお決まりの水戸黄門パターンといかず肩透かしにあった。
会社の金は代表取締役個人の金とは全く違う訳で、銀行などの債権者がいて投資会社も出資している以上、本来なら横領または背任のはずなんだが・・・。
どうしてこれが何の罪にもならないか説明不足で、モヤモヤだけが残った。
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