1 内容
Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法 シリコンバレーの「エアビーアンドビー」に迫る初のノンフィクション!
あかの他人を自宅に泊めるためのプラットフォーム――。
こんな厚かましくて奇妙なアイデアを思いついた3人の共同創業者は、
美大出身のデザイナー2人とエンジニア。
カリスマでもなく、天才でもなかったが、ありったけの力を注いだ。
彼らはビジネス経験がほとんどないところから、
世界3万4000都市を超え、会社評価額3兆円の会社をつくりあげる。
投資家には断られ続け、宿泊者の暴行や器物損壊などで相次ぎ炎上。巨大ホテルや規制との闘いにも苦悩する。
それでも彼らはゴキブリみたいに死なずに生き延びて、成功を続けている。
新しい時代に世界を変えるビジネスをゼロから生んだ「エアビーアンドビー」のとんでもない物語。
<本書に登場するエアビーアンドビーを支えた言葉たち>
「雑音に惑わされるな」――ウォレン・バフェット(投資家)
「なんとなく好きになってくれる100万人より、熱烈に愛してくれる100人のファン」――ポール・グレアム(Yコンビネーター共同創業者)
「文化を壊すな」――ピーター・ティール(ベンチャー投資家)
「(うまくいかないなら)何度でもローンチしろ」――ブライアン・チェスキー(エアビーアンドビー共同創業者兼CEO)
「80%でいい」―ジョー・ゲビア(エアビーアンドビー共同創業者兼CPO)
「3人だから困難を乗り切れた」――ネイサン・ブレジャージク(エアビーアンドビー共同創業者兼CTO)
<エアビーアンドビーを襲った困難と乗り切る力>
・サービスを開始したが利用が止まって借金が残る:大統領選にちなんだデザインのシリアルをつくって借金を返す
・起業家養成スクール「Yコンビネーター」に応募するも低評価:シリアルをアピールして合格する
・ユーザーが100人から増えない:ユーザーの家を1軒ずつ訪ねて話を聞き、サービスの改善を重ねる
・エアビーで貸した部屋がゲストに荒らされて炎上:カリスマ投資家マーク・アンドリーセンのアドバイスで補償額を1ケタ増やして問題が収拾
amazonより
2 感想
今や時価総額3兆円の企業となったairbnbの起業ストーリー。
そのアイデアは新しくなく、昔は皆がやっていたホームシェアにすぎない。
なおかつホームシェアのスタートアップは他にも数社あった。
それにもかかわらず、airbnbだけがしぶとく生き残り、成長を続けている。
一過性のアイデアに過ぎなかったものを飛躍成長させた一番の要因は「Yコンビネーター」だ。このスクールに合格するだけでも難関なのに、彼ら3人はスクールのなかでも貪欲にアドバイスを求め、どんどん吸収していった。
初期の頃、潰れそうで潰れなかったのは、何としてでも生き残ろうとする3人のゴキブリのようなしぶとさだ。
会社が成長していくなか、1人目のエンジニアの採用にはとても慎重で、「真似したい企業文化を持つ企業のリスト作成」や「ビジョンの構築」には人材確保や職場環境に悩む日本の企業も大いに参考になるだろう。
前半のairbnbがスタートアップの代表にまで成長するストーリーは詳細で読み応えが合った。真に成功する起業家とは優秀なタイプよりも、一番熱心でダメな奴らだということを教えてくれた。
ただ、大企業になってからの後半の訴訟問題などの話は少し饒舌すぎたように思った。
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