2017年10月24日火曜日

「多品目少量栽培で成功できる!! 小さな農業の稼ぎ方: 栽培技術と販売テクニック」中村 敏樹 (著)を読んで 書評

1 内容


農業は儲からない、軌道に乗るまでの時間もながく、借金もしなければならない。
そんな農業に対するマイナスイメージを払拭する「多品目少量栽培」で成功できる方法を紹介。
夫婦2人(あるいは単身者+少しのパート)で年商1000万円かせぐ栽培・経営方法を教える。
どのような品種をどう作付するか作付カレンダーとともに、出荷形態も含めて具体的な方法を紹介する。
直売所でヒットとなるような商品構成、デパートやレストランに求められるスタイル、上手な折衝など、
農家が苦手な営業方法も具体的に伝える。
<著者について>
中村 敏樹:有限会社コスモファーム代表、農業コンサルタント、日本野菜ソムリエ協会講師 長野県上田市生まれ、香川大学農学部園芸学科卒業。全国の生産農家に農産物の生産指導をしながら、多くの食関連企業のコンサルタントを行っている。自社農場で自ら200品種以上の野菜を栽培。都内のレストラン、高級スーパーなどで販売。自治体、企業でのセミナー・講演会多数。
amazonより

2 感想


農業の大型化が進む一方で、小規模農家では多品目少量栽培が進んでいる。
この形態が小さな農業者が進む1つの道のようだ。

ただ著者は農業系の大学を卒業し農協に務めコンサルタントになった人物であり、一般の人には真似ができない面も存在する。
販売ルートの開拓にも寄与しているようにもみえる。

流行やトレンドに敏感な都内のマルシェへの出店やピクルスなどの加工品での6時産業化は参考にできる。
マルシェでは「どうしたらより人を惹きつけることができるか」にこだわったそうだ。
「レタスブーケ」のアイデアもインスタ映えしそうだ。
他との「差別化」「販路の確保」が重要と著者は語る。

月ごとの作つけイメージや栽培・品種のヒントは、さすが農業の専門家で詳細に掲載されている。

加工所のヒントとして、自治体や組合の加工所を借りればタダで利用できる、というのは面白いと感じた。

小規模・多品目栽培といえば、「無農薬野菜風来」の西田さんが有名だ。
本書は農業コンサルタントとして活躍する筆者が、その視点で小規模・多品目栽培を語っている。
書いていることは似通ってはいるものの、マルシェや百貨店・スーパーなど多様な販路を使っているところに特徴があるようだ。

3 本の紹介


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