2017年10月27日金曜日

「ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)」北川恵海 (著)を読んで 書評

1 内容


この優しい物語をすべての働く人たちに                 
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――
働く人ならみんな共感! スカっとできて最後は泣ける"すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー"
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった―。スカっとできて最後は泣ける、第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。
amazonより

2 感想


本書は2017年5月に福士蒼汰さんが主演で映画化されている。
工藤阿須加さんも出てた映画だ。

これは幽霊のストーリーではない。
読めばきっと主人公と同じ気持ちになって、ドキドキしてくるはず。
読み終わると、なぜかスッキリできると思う。

ブラック企業に勤めた経験はないが、「過労死」や「ブラックバイト」などは今でもよく聞くワードだ。
多くの会社が人手不足のため、労働を酷使されている。
特に情弱な若者が、その犠牲になることが多いだろう。
学生から社会人になれば、何も分からずどこもこんなものか、と思ってしまう。

過労の上に鬱になり自殺してしまう人までいる。
そうなる前に転職すればいいのに、と周囲は思うのだが、まじめな人ほど中々できないらしい。
「辞表」を伝えるのは、これまでの関係を無にする行為のようで、とても勇気のいることだと思う。
でも仕事なんて色々あるし、サラリーマンだけが仕事じゃない。
ネットやスマホの発達で今までの仕事の形はより一層広がってきている。
「いじめ」と一緒で「ブラック企業」からは「逃げる」のも大切!

ちょっと重いけど、愛のあるスカっとする小説ですよ。

3 本の紹介


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