2017年10月19日木曜日

「陸王」池井戸潤(著)を読んで 書評

こんにちは。
今日は私の好きな作家サンの一人、池井戸 潤サンの「陸王」を紹介する。
池井戸潤サンといえば、「やられたらやり返す。倍返しだぁ!!」の決め台詞でお馴染み「半沢直樹シリーズ」や阿部サン・工藤サンが出てた「ルーズベルトゲーム」など、数々のメガヒット作品を生み出してきた方。
岐阜の高校から慶応大学文学部に入り、文学部と法学部を卒業されている秀才でもある。
その後、三菱銀行に入行。その経験を活かし、コンサルトと執筆家の道へ。
今や、出す本のほとんどがドラマ化されるなど、ヒットメーカーに。
今度の舞台は地下足袋メーカー。
ここでも熱いドラマが繰り広げられる。

1 内容


勝利を、信じろ――。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。 埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?
勝利を、信じろ。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。このシューズは、私たちの魂そのものだ!埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか?世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足―。従業員20名の地方零細企業が、伝統と情熱、そして仲間との強い結びつきで一世一代の大勝負に打って出る!
amazonより

2 感想


本作は588pの大作だ。
実は「小説すばる」のときに連載をつまみ食い読みしていて結末が気になっていた作品。待望の書籍化だった。
池井戸作品の特徴は、サラリーマンや自営業の苦しさ・葛藤とひたむきでへこたれない主人公。
そして最後にはガツンと苛めてた奴らをやっつけてくれる「水戸黄門」のような安定感だ。
この作品にも、中小企業の悲哀とひたむきな経営者が描かれている。
読んだあと、清々しい気持ちにもさせてくれる。
明日への活力も与えてくれる。
未だ就業経験のない学生にも、サラリーマンや自営業の楽しさを分かってもらえるはずだ。
本作品も胸が熱くなる作品となっている。
是非、読んでほしいと思う。

なお「陸王」はTBSの日曜劇場で2017年10月から放映中だ。

3 本の紹介



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