今日は「日本一小さな農家」としても有名な西田栄喜さんの「農で1200万円!」という本を紹介する。
これから、農業で起業を考えている人は必読だ!
「農業」っていったら大変で儲からない業種の一つだと勝手に思っていたのだが、西田さん凄いの一言に尽きる。
1 内容
話題沸騰! 元バーテン、元ホテル支配人の「日本一小さい農家」が「脱サラ農業」はじめの一歩を初公開!
借金、補助金、農薬、肥料、ロス、大農地、高額機械、宣伝費……ぜんぶ「ゼロ」!!
初期投資はたったの143万円!
3万円で買った中古の農機具がメインプレーヤー!
知識ゼロ、経験ゼロでも、家族みんな笑顔で幸せに稼げる!
大人気で3週間待ち! 2000円の野菜セットに送料2800円(沖縄)出す人も!
「栽培・加工・直売・教室」風来式全技術一挙公開!
◎増税、社会保険料増大の中、もはや会社一本の井戸(収入源)では家族を守りきれない!
そこで、「第2の井戸」として注目されているのが「小さい農」。
特に、子育て世代を中心に食育へのめざめから安心・安全な野菜を育てて起農する「脱サラ農業」への関心は高まるばかりだ。
本書は、その「はじめの一歩」を「小さく幸せに稼ぐ」というテーマで心構えから「栽培・加工・直売・教室」の全ノウハウを一挙公開する。
◎農林水産省の「農業経営統計調査」によると専業農家の平均年収は200万円、初期投資に約1000万円、
兼業農家も含め日本の農家の平均耕地面積は2.27ha(ヘクタール)といわれているが、専業農家で食べていく場合は、稲作農家で20ha以上、畑作農家で3ha以上必要だという。
そんななか、石川県能美市に小さなビニールハウス4棟、通常農家の10分の1の面積30a(アール)の「日本一小さい専業農家」風来(ふうらい)がある。
しかも、「借金ゼロ、補助金ゼロ、農薬ゼロ、肥料ゼロ、ロスゼロ、大農地ゼロ、高額機械ゼロ、宣伝費ゼロ」!
労働力は夫婦2人で、なんと、売上1200万円、所得(利益)600万円にもなるという。
初期投資はたった143万円、中古で買った3万円の農機具がメインプレーヤー!
なぜ、こんなことが可能なのか?
◎バーテンダー、ビジネスホテル支配人を経て、知識ゼロで脱サラ起農した著者は生産(1次)、加工(2次)、販売(3次)をすべて手掛ける6次産業化を実現。
すると、2000円の野菜セットに送料2800円(沖縄)を出すお客さんも!
そして、全国から多数の視察団が訪れるようになった。
夫が無農薬・無肥料の安心・安全な野菜を、妻がシフォンケーキやキムチなどの加工品を担当。
SNSで顔が見える関係を構築しつつ、子ども3人を含む家族5人が幸せに稼げる「ミニマム主義」を提唱。
◎さらに、地域の農家と一般人との「農コン」や「べじべじくらぶ」などの「知恵の教室」を開催。
稼げない地方の農家像を根底から覆し、地域の農家が一体となって知恵をシェアしながら、共存共栄をはかる姿勢は、これからの「小さい農」のロールモデルになりそうだ。
著者は言う。
「自分が脱サラするとき、こんな本があれば本当に助かったと言える本ができました」
これからは、幸せに稼げて、家族と地域の人が明るく自然の法則に従って生きる「小さい農」が大きなトレンドとなります。
著者自身の失敗談や風来にきて起農した人の事例もたくさん入っているので、これなら自分でもやれそうと思えるかもしれません。
首都圏から地方までどこでもできるノウハウ満載です!
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2 感想
(1)西田さんの来歴
菜園生活「風来」代表の西田さん。
大学卒業後は、バーテンダーを務めた後、オーストラリアを遊学、ホテルの支配人を務めた方。
その後、地元の石川県で知識ゼロの状態から農業を始める。
彼のやり方は「小さい農業」というのを逆に武器にしているところだ。
前作「小さい農業で稼ぐコツ」(農山漁村文化協会)が話題となって待望の2作目。
最近は全国への講演依頼も多数、とのこと。若手農業家のリーダー的存在。
(2) 書評
今回の本が、前作と違うのは、自らの経験を基に、栽培・加工・直売・教室などのノウハウやビジネスプラン、農機具、資金調達、直売コピーなど農業をこれからイチから始めてみようという人に向けて、詳細に書かれている点だ。
農家を目指す人にとっては、キット参考になることばかり。
自分だから成功できた訳ではない、「考え方次第」で稼げるようになると語る西田さん。
もちろん全てが最初からうまくいった訳ではない。
研修時には「脱輪王」の異名も頂戴してもいる。
引き売りも大変そうだ。
無農薬栽培が至るには、きっとこれまで失敗や苦労も絶えなかっただろうと思う。
「炭素循環農法」は試行錯誤の結果といえるだろう。
最も印象に残ったのは、「新たな道に進んで成功している人は、すぐ実行した人だけです。」という言葉だ。
そういえば、先日のNHK「プロッフェショナル」でパン職人の竹内さんも、若い頃、稼ぐためにすぐ実行してたし、確かホリエモンも同じようなこと言っていたことを思い出した。
先細っていくといわれる農業分野において、この本を読んで、多くの若者が農家を目指して欲しいと思う。
これから起農しようという人にはぜひ読んで欲しいと思う。
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